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| 1)虫歯(齲蝕) | |||||||||||||||||||||
| 歯は炭酸ジュースで簡単に溶ける | |||||||||||||||||||||
食後に歯磨きもせずに、放ったらかして寝てしまう。これは虫歯にとっては喜ばしいかきりですが、人間には最悪の事態です。食後そのままですと、歯に食物のかすがつきます。
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| 虫歯の相関関係を示す「カイスの輪」 | |||||||||||||||||||||
虫歯に関しては、カイスという研究者が虫歯にかかる因子を3つ(A, B, C)あげました。
この3つの輪は「カイスの輪」として有名で、最近ではこの3つに時間(D)という因子を含めたカイスの輪が一般的になってきています。
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| 虫歯は決して自然治癒しない | |||||||||||||||||||||
虫歯の困った点は、風邪や腹痛と違って、自然治癒能力が働いていつのまにか治ってしまったということは期待できないということです。 | |||||||||||||||||||||
| 2)歯周病 | |||||||||||||||||||||
| 骨が溶け出す病気「歯周病」 | |||||||||||||||||||||
虫歯が細菌とエナメル質の戦争であれば、歯周炎は細菌と歯周組織との闘いです。これにはプラークの中にいるアクチノバチルス・アクチノミセテムコミタンス菌やPG(ポルヒノモラス・ジンジバリス菌)のような十数種類の細菌が関係しています。
イエテボリ大学歯学部口腔細菌学 グンナー・ダレーン教授(Prof.G.Dahlen)提供
健康な状態では歯と歯肉のすき間はほとんどありません。しかし歯肉に炎症が起こると、このすき間がどんどん広がって深くなっていきます。
歯周病は歯の磨きにくいところに発生する傾向があります。すべての歯で同程度に起こることはほとんどありません。ところで、デンマーク人のホラルド・ロー博士は歯周病の権威ですが、彼は12人の患者(歯科医のたまご)に歯を懸命に磨かせ、あるとき磨くのをやめさせるという実験をしたことがあります。歯肉の炎症比を確認しますと、よく磨いていたときには細菌が見当たらなかったにもかかわらず、歯磨きをストップさせると、とたんに細菌が増え、同時に炎症がどんどん発生してきたのです。そこで歯磨きを再開して細菌をとると、また歯肉炎も治まってきました。そこで初めて、歯周病も歯についた細菌が原因だとわかったのです。何と1965年のことです。ところが、この実験では楊枝で歯肉マッサージもしました。それは細菌を歯と歯の間からとるのが目的だったのですが、データを読み間違えてマッサージによって歯周炎が治ると錯覚してしまったのです。 | |||||||||||||||||||||
| でたらめなデータに振り回されるな | |||||||||||||||||||||
統計的に見ますと、歯周病は日本では60歳で80%以上の人が罹患していると報告されています。そのために、1955年から「歯周病は年とともに悪くなって骨がなくなていく病気だ」といわれてきました。いまだにそれを信じている歯科医が日本には少なくないのですが、これは患者のデータ処理を表面的に行ったためのミステイクです。 | |||||||||||||||||||||
| 歯肉がきれいになっても歯周病は治っていないことがある | |||||||||||||||||||||
私の医院に41歳の歯周病患者がいます。彼は、いろいろな歯科医を訪れたそうですが、治療をしてもらえませんでした。レントゲンを見ると、骨がほとんどありません。歯周組織も失われています。歯茎の下に感染が及んで、細菌が石灰化しています。合成樹脂でとめている歯は接着剤でついているだけです。これだけひどい状態でも、口臭がきついこと、歯が動くことを除けば表面的には自覚症状はありませんでした。 | |||||||||||||||||||||
| スウェーデンの画期的な医療政策 | |||||||||||||||||||||
歯周病をめぐっては、歯科医療の先進国のスウェーデンでも次のような画期的な出来事がありました。 | |||||||||||||||||||||
| 3)虫歯と歯周病の予防 | |||||||||||||||||||||
| 虫歯には個人差がある | |||||||||||||||||||||
虫歯はミュータンス菌などの細菌が原因で起きますが、個人差があって、歯磨きをそれほどしなくても虫歯にかからない人もいれば、熱心にやってはいるけれども、どうしても歯医者通いが続くというリスクの高い人がいます。これは同じ人間でも風邪をひきやすい人もいれば、風邪を一度もひいたことがないという人がいることと同じです。 B. 歯の表面の再石炭化(プラークによって溶けかけてきた部分を再度硬くする)。 C. ミュータンス菌の数が増えることを防ぐ。 これらの効果によって、キシリトールは代用甘味料という目的よりも積極的な予防作用を期待されています。子供のおやつなどには、代用甘味料(できればキシリトール)を使った食品を意識して与えたいものです。 | |||||||||||||||||||||
| 歯磨き剤はフッ素入りがいちばん | |||||||||||||||||||||
薬局やコンビニに行くと数多くの歯磨き剤が販売されていますが、いったい、どれが効くのでしょうか。商品が多すぎて歯科医も迷ってしまうほどです。
日本の歯磨き粉の主要成分は研磨剤で、「薬用」表示をしているものでも、ほとんど同量の研磨剤が入っています。この研磨剤は絶えず歯の表面を削りとってしまい、結果として歯を磨耗させてしまうことになります。自動車のしつこい水あかとりに研磨剤入りのコンパウンドを使うことがありますが、それと同じでブラッシングすればするほど歯の表面が削りとられていくのです。また歯を磨くと白い泡がたくさん出てきて、さもよく磨けたと勘違いしがちですが、これは大きな錯覚です。泡立ちのいい石鹸が必ずしも汚れを落としていないことと同様、本来のプラークがとれているかどうかは疑問です。歯磨き剤に関しては、研磨剤が入っていようとなかろうと、プラークの除去には無関係であることが実験の結果わかっています。研磨剤に細菌をとる役目はありません。歯磨き剤の中にプラークを分解させる酵素を入れるという商品もあるようですが、まったくナンセンスな話です。歯磨き剤の中に入れて効果があるのはフッ素です。歯の表面を丈夫にしたり抗菌機能を果たしたり、フッ素こそ虫歯に対して予防効果があるのです。 | |||||||||||||||||||||
| プラークがとれているか歯科医にチェックしてもらう | |||||||||||||||||||||
「毎日、歯を磨いていても、たいして効果がないんですよ」という人がいますが、その人は自分の歯磨きがはたして本当に正しくできているのかどうかを、確認してほしいと思います。 効果がないというのはプラークがとれていないということです。プラークがとれなければ、虫歯になるのは当たり前です。もう一度、歯磨きの状況を再考する必要があります。 次のような症状がある人は、歯がうまく磨けていない人です。 A.口にネバネバするような感覚がある。 B.舌で歯のまわりをなめまわすとぬるぬる、ざらざらした感触がある。 C.口臭がある。 D.歯と歯の間に楊枝をさすとプラークがとれる。 E.歯肉が赤く腫れている。
本来、歯磨きは難しいものではありません。プラークがとれない原因は歯磨きのやり方が悪いためです。多忙な生活をしていることはわかりますが、歯磨きがついつい雑になってしまうのです。 | |||||||||||||||||||||
| 歯周病に効果的な歯磨き | |||||||||||||||||||||
また、いろいろな歯ブラシが出ています。効果があれば世界中同じ歯ブラシを使うでしょうが、実際は星の数ほどいろいろな種類の歯ブラシが出ていて、どうしたら、よく磨けるか、簡単に磨けるか、世界中のメーカーが多くの実験をしています。なかには1回で前歯をすべて磨けるようにつくられた歯ブラシもあります。しかし大切なことは、どこを磨くかです。電動歯ブラシも出てきました。たしかに便利な道具で不器用な人や手の不自由な人には福音の商品といえるかもしれません。
歯周病は、歯肉付近の歯についたプラークの細菌が原因で起こります。プラークは細菌のたまり場で、だいたい1グラムあたり10億個の細菌が潜んでいるのですが、歯周病は完治したと思っても油断してメインテナンスを怠けていると、何度も再発してしまいます。この歯周病治療の歯磨きは虫歯の場合と少し異なります。かつて歯周病の原因がはっきりとわからない時代は、歯肉のマッサージをすることが効果的な治療方法だといわれたこともありましたが、これはまったくの誤解、錯覚で、歯周病に効果的なことは歯周ポケットの汚れをとるようにブラッシングすることがポイントです。 | |||||||||||||||||||||
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